お疲れ様です、ichiです。
「ミニマリスト」や「シンプリスト」という言葉を耳にする機会は増えましたが、両者の違いをはっきり説明できる人は意外と少ないかもしれません。
どちらも「物を減らす」「シンプルに暮らす」というイメージを持たれやすいですが、その目指す方向性や価値観には微妙な違いがあります。
この記事では、シンプリストとミニマリストの違いを整理しつつ、私自身がその“間”にいると感じている理由をお伝えします。
ミニマリストとは?

ミニマリストは、「自分にとって本当に必要なものだけを残す」という考え方を徹底している人のことを指します。
- 徹底的に減らす姿勢
生活の中から不要なものを極力排除し、必要最小限のもので暮らします。
洋服は数着だけ、家具もベッドと机程度、といった具合に「限界まで削ぎ落とす」ことを目指すのが特徴です。 - 目的は自由度と軽さ
持ち物が少ないからこそ、引っ越しも容易で、身軽に動ける。
物に縛られず、精神的にも自由を感じやすいライフスタイルです。 - 生活の極限を楽しむ人も
中には「机も椅子もない」「寝袋だけで暮らす」というような極端なスタイルを貫く人もいます。
そうした姿はSNSで注目されやすいですが、万人向けではありません。
シンプリストとは?

一方のシンプリストは、「暮らしをシンプルに整える」ことを大切にします。
- 目的は快適さと心地よさ
ミニマリストのように徹底的に減らすのではなく、「必要なものは持ちながらも、無駄を省き、スッキリした空間保つ」ことを重視します。 - デザインや調和を大事にする人も多い
物を選ぶ際に、機能性だけでなくデザインやインテリアとの調和を考えるのも特徴です。
たとえば「お気に入りのマグカップを何個か揃える」「暮らしに彩りを与える観葉植物を置く」といった工夫です。 - 減らすことがゴールではない
持ち物は必要に応じて所有し、管理できる範囲であれば「好きなもの」を持つことも肯定されます。
つまり「心の余裕」や「暮らしの豊かさ」を優先する考え方です。
違いを整理すると
まとめると、両者の違いは以下のように整理できます。
| 項目 | ミニマリスト | シンプリスト |
|---|---|---|
| 基本姿勢 | 徹底的に減らす | 必要なものを持ちつつ整える |
| 目的 | 自由・軽さ・身軽さ | 心地よさ・快適さ・調和 |
| 持ち物の基準 | 「なくても生きられるか?」 | 「あると暮らしが整うか?」 |
| 極端さ | 少数精鋭、時にストイック | バランス重視、柔軟 |
| 例 | 洋服は数着のみ | 洋服は少なめだがお気に入りを揃える |
似ているようで、似ていない。
微妙に概念が違うんですよね。
私が“その間”にいる理由

私は完全なミニマリストでもなければ、シンプリストそのものでもありません。
その中間に位置している、と自分では感じています。
- 徹底的に減らすのは難しい
生活していると「これがあれば助かる」という道具や、「手放すには惜しい」と思える思い出の品もあります。
そうしたものを切り捨てるのは、私にはストレスになってしまいます。 - でも物が多すぎるのも嫌だ
一方で、物があふれていると気持ちが落ち着かず、管理も大変です。
引っ越しや掃除のたびに「なぜこんなにあるんだ」と思うこともありました。 - 必要と心地よさのバランスを探っている
そのため私は「本当に使うもの」と「気分が上がるもの」に絞るようにしています。
逆に「ただなんとなく置いてあるもの」「管理が面倒なもの」は積極的に手放します。
たとえば洋服は、「1年着ていないもの」は処分するけれど、「お気に入りの一着」はシーズンごとに大切に着続ける。
インテリアも、「最低限あればいい」ではなく「暮らしを楽しめる程度」に整える。
これが、私のスタイルです。
両者の“いいとこ取り”

ミニマリストとシンプリストの間にいると、両者のメリットをほどよく取り入れられると感じます。
- ミニマリストの「身軽さ」
→ 無駄なものを減らしているので、掃除や引っ越しが楽。 - シンプリストの「心地よさ」
→ お気に入りを持つことで、暮らしに温かみや安心感がある。
つまり、「ストイックすぎず、甘すぎない」暮らし方ができるのです。
まとめ

シンプリストとミニマリストは、似ているようで方向性が異なるライフスタイルです。
- ミニマリスト:徹底的に減らし、必要最小限で暮らす人
- シンプリスト:必要なものを持ちながら、シンプルに整える人
私はその中間に位置し、「減らしすぎず、でも持ちすぎない」というスタイルを心がけています。
両者の違いを理解したうえで、自分にとって心地よいバランスを探ることが、長く続けられる暮らし方につながるのではないでしょうか。


コメント